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昨日の午前中、京都駅の近くで『サイモントン療法』について、お話を聞いてきました。

私が病気になったことを知ったアロマスクールの先生から『サイモントン療法の話を聞きに行ったら本当に良いから』と熱くサイモントン療法の良さを勧められていたものの、なかなか予定が合わなかったのですがタイミングよく、お知らせを受けようやく念願叶ってお話を聞くことが出来ました。

滋賀県の病院で緩和ケアをされいる医師、田村裕樹先生のユーモア溢れる話術に引き込まれながらあっと合う間に時間が過ぎてしまいました。

サイモントン療法は、心理社会腫瘍学の権威カール・サイモントン博士が考案した、がん患者とそのサポーター(家族等)のためのヒーリングプログラムです。

田村先生は、実際にサイモントン博士とお会いになったそうでこう表現されていました。
年2回来日されていたサイモントン博士は、部屋に入って来られるだけでその部屋が癒しの空間に。
見ただけで周りの人が癒される、それがサイモントン博士。

サイモントン博士は、若い頃から何度も賞を取られるほど有能な放射線腫瘍医とし働かれていたそうです。

放射線腫瘍医として、患者さん(ほとんどガン患者さん)が同じ病気で同じ進行具合でも、治療後の状態が違うことに対して不思議に思い、調べたら『心の違い』に気がついたそうです。
・良い方向に向かう方は『絶望』ではなく『希望』を抱く
・治療に良いイメージを持っている人
・気分の良い時間(ストレスのない時間)を沢山持っている人
こんな人達が治療後の状態が良かったそうです。

サイモントン療法の始まりは、進行が進み[手術も何もしないことが良い]と決まった咽頭ガンの患者さん。
病院で何もしないと決まったこの患者さんに対して、放射線と心のケアをして良いか病院に許可を得て、この患者さんに対してインフォームドコンセプトを行ってから治療を始めたそうです。
次のような3つの良いイメージを持って治療に取り組んで下さいと
・治療は役に立っている、効果的である
・どんな病気であっても治癒する可能性がある
・自分の中にもともと治癒力が備わっていて、きちんとその治癒力が働いてくれるだけですごい力を発揮してくれる

また、『気分の良い時間を取ってください』とも。
この『気分の良い時間をとる』ということが病院の中では困難かと思われたのですが、会話の中で釣りが釣りが好きあることが分かり、イメージで『釣り』をしてもらうことに。
イメージで『釣り』なんて、と思っていた患者さんがいつしか「イメージで釣りをしていると良いよ。大きな魚が沢山釣れるから」と気分よく過ごされるようになったそうです。

この患者さんはなんと、6週間の治療で腫瘍が跡形もなくなったそうです。
サイモントン博士が驚かれたのは、腫瘍がなくなったことではなく(放射線治療と治癒力の影響もあるから)、6週間も放射線治療をしたのに皮膚も粘膜も副作用が全く出なかったこと。

通常は日焼けのような痕が残ってしまうのに、そんな事があるんですね。

サイモントン療法②に続きます